気まぐれなあとがき

すべてあなたとわたし宛て

近況

・毎回小説を書き始めるとき、「小説ってどうやって書くんだっけ?」と何もかもがわからなくなります。

・夏に書き終えた掌編小説は文学賞に送られて、どこにも引っかからずにひらひらと舞い散りました。予選落ちというやつです。まあそうでしょうね、というのが率直な感想で、ひとかけらくらいあった悔しさは一晩寝たらどっか行ってしまいました。

・選考結果を待たずに次の小説のことを考えてきましたが、夏が終わり秋を通り越して冬になった今でも、書き始めることができません。

・脳内では輪郭のぼやけた女の子がこちらに向かって何か主張しています。おそらくこの女の子が次の小説の主人公なのでしょう。女の子は聞いたことのない言語を話していて、今のわたしには女の子の言っていることが理解できません。女の子の輪郭にピントが合って、彼女が話している言語がわかるようになれば、物語の世界が動き出すのではないか、と推測していますが、それがいつのことになるのか見当がつきません。わかるまでのんびり待つのではなく、彼女の言語を研究する必要がありそうです。

・来年のことを言うと鬼が笑うといいますが、そろそろいいでしょう。来年は文章を書くために目と耳と心を鍛えていきたいです。