気まぐれなあとがき

すべてあなたとわたし宛て

執筆日記2

 

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もうすぐ夏休みが終わる。

小説書くとかさんざん言っておいてまったく進んでいないが、まあ予想の範囲内なのであまり気にしていない。最初から上手くいくと思ったら大間違いである。これが昔のわたしだったらとうに発狂していただろうと思うと、自らの成長を認めてあげたくなった。いやマジで。しかし公募新人賞の締切が延びるわけがないため、いろいろ試行錯誤しつつカタカタとキーボードを打つ毎日をすごしている。

現状報告

今書いている小説が偶数章と奇数章で分かれており、偶数章はほぼ書き終わっていることは以前にも書いた。偶数章は97パーセントくらい会話文で成り立っているため、すいすいと書くことができた。現時点で32枚(原稿用紙換算)になった。

問題は奇数章である。

もともとこの小説は今のサークルの人々との会話を記念に残しておこうくらいのモチベーションで書いており、その会話も偶数章でほとんど書き尽くしてしまった。ようするに奇数章向けのネタがない。ここで止まってしまうとスケジュール的にもまずい。かなりまずい。というわけで、毎日ウンウン頭を悩ませながらパソコンに向かっている。

最近試していること

小説は芸術だから計画はいらない、と言う人がいる。プロットなど特に作らずにいきなり本文を書き始め、ちゃんと最後まで書き終わると言う。その人はそれで書けるのだからいいが、わたしだったらおそらく途中で挫折してしまう。しかし、わたしの性格上、綿密なプロットを作成しても、書き始めれば脱線に次ぐ脱線であまり役に立たないだろうというのが今までの経験から言えることである。

そういうわけで、プロットはゆるく作ることにした。

偶数章でもやったことだが、まずは登場人物に言ってほしい台詞を名刺くらいの大きさのカードに簡単に書き出す。数は多ければ多いほどいい。ある程度溜まったら、そのカードを元にもう少し具体的な台詞を考える。これはWordに打ち込んだりノートに書き留めたりする。その後カードに戻り、カードをあちこち入れ替えて書きたいシーンの順番を決める。だいたい決まったら台詞から地の文を考える。どんどん肉付けしてシーンを完成形に近づけていく。シーンとシーンをつなぎ合わせることで小説が完成するというわけだ。

よく考えたら小説の最初から順番に書かなくてもいいのだ。最初から書き始めると行き詰まったときに手が止まってしまい、余計に時間がかかることにようやく気づいた。それだったらバラバラに書いて後から整えた方がいいとわたしは考えたのである。

この小説で目指していること

今書いている小説で目指していることはおもにふたつある。

ひとつは、上に書いたようにサークルの人々との思い出を原稿にちりばめること。

もうひとつは、「知識がなくてもおもしろく、知識があると小ネタがわかってもっと楽しめる」ような小説にすることだ。

わたしが所属するサークル、クイズ研究会の一番の魅力は、自分が持ち合わせている知識でいろいろ遊ぶことができるところだと思っている。わたしはどちらかというと記憶力も瞬発力もないけれど、知らない世界を知るのは楽しいし、早押しボタンのランプがついたときの、体温が一瞬だけ上がるような感覚がとてもすきだ。この小説を読んでくれる人に、知識で遊ぶ体験を提供できたらと思っている。

 

この小説の主人公の周りにはふたりのクイズ関係者が出てくる。彼らは変人の匂いをぷんぷん漂わせながらも、思わず声をかけてみたくなるような魅力的な人物になっている……はずだ。