気まぐれなあとがき

すべてあなたとわたし宛て

執筆日記1

試験が終わり春休みに入ったので本格的に小説を書き始めた。

今書いている小説は奇数章と偶数章で話の舞台が違う。大雑把にいうと奇数章が現在で偶数章が過去だ。今は偶数章を書いていて、例の友人をモデルにした登場人物が活躍しまくっている。いろんな意味で。

この前サークル活動に顔を出したら、友人がいきなり

「そういえば時田さん、小説の進捗はいかがですか?」

と尋ねてきた。他のサークルの方々には(たぶんバレてるけど)小説を書いていることは言っていなかったので、「今それ聞くんだ!?」と若干引いた。こういうデリカシーのないところも含めて友人をモデルにしてよかったと思う。あっちょっとやめて、石投げないで。ごめんって。

 

前回の執筆日記にも書いたが、友人をモデルにした某登場人物は、いろいろ脚色した結果想像以上にクズになってしまった。友人をモデルにしていることを公言するのも憚られるレベルで、ここまでくると縁を切られても文句が言えない状態である。

しかしここで手を引かないのが時田すみれ。友人に許可を取った上で某登場人物をさらにクズに仕立て上げようと目論んだ。そしてこの発言だ。

「今ね、〇〇くんが4回連続で告白して4回連続でフラれた先輩から新たに告白してきた後輩の女の子に鞍替えしたところまで書いた」

わたしの発言にサークルの方々は失笑した。でしょうね。わたしだって書きながら「こんな奴、実際にいたらやだな……」と思ったもの。

それに対して友人が放ったことばもなかなか衝撃的だった。

「アハハ、俺がやりそうなことギリギリで攻めてくるな~」

……え?今なんて言いました?

わたしは友人が絶対にやらないだろうと思って狂人設定にしたのに、ギリギリで攻めてくるな~って何?きみはそういう奴だったの?へえ……

わたしはもう友人がわからない。こうなったら友人に忖度せず心の赴くまま書いた方がいい気がしてきた。というわけで、若干1名狂った登場人物が出てきますが、その人は友人であり友人ではありません。あしからず。

それにしても、その日のサークル活動の中で言っていた「最近昆虫食に興味があって~」という話をどこかに入れたい。賞味期限の切れたコオロギ食ってる登場人物がいたら、そのエピソードは友人がモデルです。